歯科用CT

 CTとはComputed Tomography:コンピュータ断層撮影法の略であり、CT検査はエックス線を使って身体の断面を撮影する検査です。 歯科用CTは、近年開発された歯科に特化したCT装置で、主に、インプラントや親知らずの抜歯などの治療に用いられます。

 

歯科用CTのメリット

■治療の安全性の確保
幅広く歯科治療に応用することができ、正確な診査・診断により、治療の安全性を高めます。

■見えなかったものが見える
一般のレントゲンで見えなかった部分が容易に確認できるようになりました。歯の内部や骨の中など直接見えないところまで把握できるため、正確な治療ができます。

■わからなかったことがわかる
顎(あごの骨)や歯だけでなく、神経の状態、上顎洞(鼻の奥)の形態や粘膜の状態、病巣(歯根の膿)などを立体画像で確認できます。

■患者さまの負担軽減
例えば従来のインプラント治療では、インプラントの土台となるアゴの骨(歯槽骨)の状態を確認するために、骨の上の歯肉を剥がして直接確認する場合もありましが、CTの導入により、事前に状態を確認できるため、患者様の負担が少なくなりました。

■時間の短縮
CT導入以前は主に大学病院まで撮影に行っていただいておりました。そのため、日数も手間もかかってしまいましたが、現在では必要な場合、当院でわずか数十秒での撮影が可能となりました。

■わかりやすい治療説明
治療する部位や病気の進行を立体的な3D画像でお見せできますので、どこを、どのように治療するのか、患者さんご自身にも病状を把握できますので、安心して治療にのぞんでいただくことができます。

■人体への安全性
当院導入の歯科用コンビームCTは、一般の医科用CTと比べ被曝量が非常に少なく必要な部位のみへの撮影も可能なため放射線による健康被害のリスクを抑えられます。


歯科用CT導入により幅広く歯科治療に応用が可能に

■歯周病
CT検査により、歯槽骨(アゴの骨)と歯の状態を立体画像で確認することができ、進行状態の診断にも力を発揮します。

■根管治療
根周囲の病巣の確認、根管、根管の形態、数を確認することができます。

■親知らず抜歯
埋伏歯と歯根周辺の骨、神経、血管の状態を正確に把握できます。

■顎関節部の診断
かみ合わせとアゴの関節(顎関節)との調和も必要なのですが、肉眼では見えない顎関節の情報も得られます。

■矯正治療
矯正治療の計画、治療中の経過観察には、歯列全体の確認が重要です。CT検査による診断は最適な治療方法を導き出すことができ、治療期間の短縮にもつながります。

■インプラント治療
正確な診断(アゴの骨の状態、神経・血管の位置を詳しく調べること)による、的確な治療計画により安全、適切に手術を行うことができます。

 

※撮影した画像は、チェア前のモニターに表示し、患者様にわかりやすく説明させていただきます。